瀬波温泉/朝ごはん 鮭料理(塩引き、焼漬、酒びたし、はらこ等)

鮭料理(塩引き、焼漬、酒びたし、はらこ等)

新潟の北端にある海岸線沿いの温泉街

瀬波温泉のある村上市は、新潟県の北端に位置し、北から東にかけては山形県に隣接、南は関川村と胎内市に接しています。平地は、飯豊朝日山系に源を発する荒川・三面川流域をはじめ、石川流域や大川流域に広がっていて、特に荒川、三面川、石川河川流域は肥沃な水田として農業生産活動の基盤となっています。約50キロメートルにも及ぶ海岸線が特徴で、瀬波温泉もこの海岸線沿いに位置しています。明治37年、石油掘削中に熱湯が噴出したことが温泉のはじまりで、豊富な湯量と温度(95℃前後)の熱さが特徴です。

鮭文化の功労者、青砥武平治とは?

瀬波温泉の春の朝ごはんは、「村上の伝統かつ斬新な鮭料理」。村上の名物といえば、やはり一番に名前が挙がるのが鮭。この地の特産物として都へも物納されていた歴史は、平安時代にさかのぼります。やがて江戸時代中期、まだ誰も鮭の増殖など考えもつかなかった時代、村上藩下級武士の青砥武平治(あおと ぶへいじ)が鮭の自然保護増殖を成功させます。当時、村上藩の大切な資源だった鮭は、不漁や乱獲などで漁獲量が減少していました。そこで、青砥武平治は、生まれた川に必ず帰ってくるという鮭の回帰性に着目。土木技術にも長けていた青砥武平治は、「種川の制」という鮭の自然孵化増殖システムを考案し造成。成功した増殖は村上藩の財政に大きく貢献しました。「種川の制」が完成したのは1794年(寛政6年)。鮭の孵化事業が世界で初めてカナダなどで行われたと言われる140年も前のことです。

鮭文化に触れ、城下町村上を歩く旅

村上の人々にとって欠かせない存在の鮭だけに、その料理法は実にさまざま。各旅館や家庭に伝わる伝統の料理法から、それぞれの時代で生まれた新しい料理法まで、その種類は100を超えるのだとか。村上ではその多彩な料理法で、頭から内臓、尻尾まで、何ひとつ捨てることなく利用するのだそうです。鮭によって花開いた食文化だけに、鮭への並々ならぬ愛情が感じられます。瀬波温泉では、そんな鮭を使った各旅館自慢の一品を提供します。新潟の一大米ブランドのひとつ「岩船産コシヒカリ」とともに、ご堪能ください。

瀬波温泉・朝ごはん「鮭料理(塩引き、焼漬、酒びたし、はらこ等)」が召し上がれる宿