佐渡地区 朝ごはん わらさフレーク

わらさフレーク

独自の文化が花開いた、金の島

平成16年に島内の自治体が合併し、一島一市となった佐渡市。佐渡の歴史は古く、2万年前から1万7000年前頃の遺跡も発掘されています。古くから金が出ると知られていた佐渡は、徳川幕府によって天領とされ、大がかりな開発が行われました。17世紀には、世界最大の産出量を誇っていたようです。江戸期には上方(大阪方面)と北海道を結ぶ日本海航路が開かれ、その重要な中継地点として栄えました。商人や船乗りが持ち込んだ町人文化、流人が京から持ち込んだ貴族文化、そして金山の開発にともない多くの役人や技術者が持ち込んだ文化が佐渡に流入。そのため、佐渡の文化は北陸や西日本の影響も大きいと言われていて、新潟県内の中でも特異な文化や方言、伝統芸能が息づいています。

花と伝統が息づく、佐渡の春を堪能

県内の中では比較的温暖な気候の佐渡は、寒暖両系の植物境界線、北緯38度線が島の中央を通過しています。シーズンを通じてさまざまな花々が島内各所で咲き誇る佐渡は、まさに花の島といっても過言ではないほど。ドンデン山の雪割草、大佐渡スカイラインの水芭蕉やカタクリ、大野亀のハマナス、カンゾウ、沢崎花灯台のイワユリなど、枚挙に暇がありません。
また、佐渡は能の大成者・世阿弥が流された地。そして、初代佐渡奉行が能楽師出身であったなど、佐渡と能の関係は密接です。日本国内にある能舞台の1/3が佐渡に集中し、各所で薪能が奉納されるなど、他の地域には類をみないほど能が盛んな土地なのです。30以上ある島内の能舞台の大部分が神社にあるので、気軽に鑑賞することができます。豊かな自然の中で観る幽玄の世界は、忘れられない経験となることでしょう。

佐渡地区・朝ごはん「わらさフレーク」が召し上がれる宿