麒麟山・角神温泉 朝ごはん 会津藩から伝わる伝統の郷土料理 みがき鰊の麹漬、旬の三五八漬

みがき鰊の麹漬、旬の三五八漬

長年愛されてきた郷土の味を提供したい

阿賀町は有名な名水があるなど、水がきれいな土地として知られています。このため米づくりをはじめ、清酒や味噌の製造も盛ん。また阿賀野川と常浪川の合流地点に位置するため、霧が発生しやすく、酵母や醪(もろみ)を使用した麹や味噌を造るのに最適な環境です。恵まれた環境の中だからこそ、メニューは奇抜なアイデアで目を引くのではなく、地元で長年愛されてきた安心・安全な素材を使い、懐かしさや優しさの感じられる料理を味わっていただきたいと、古くから郷土料理として食されてきた「みがき鰊の麹漬」を朝ごはんのメニューとしています。

会津藩の流れを汲む鰊料理

にしんは阿賀町で昔からよく食されてきた食材です。江戸時代、この地区には会津藩の川港があり、海の魚介が取引されていました。にしんは安価だったため、たんぱく質不足の解消に一役買っていました。その後、港は機能を失いましたが、今でも正月料理や保存食としてにしんが利用されています。会津地方では甘露煮や山椒漬けが有名ですが、会津の流れを汲むきりん山温泉では「麹漬け」をぜひ召し上がっていただきたい。昔ながらの食文化に触れることで、きりん山の歴史にも触れることができるでしょう。

天然素材だけで作ったおふくろの味

メニューの「みがき鰊の麹漬け」は地元の老舗「宮川糀や」さんで製造しています。大正時代から続く「宮川糀や」の麹は、保存料などの添加物を使わない天然のおいしさが評判で、リピーターも多いとか。麹づくりは非常に難しいものですが、「宮川糀や」は阿賀町産のコシヒカリを使用し、余計なものを加えず、丁寧に仕上げています。にしん漬けも同じです。天然の材料だけで作ったおふくろの味。軽くあぶったにしんは、麹独特のふくよかな香りが漂い、ごはんのお供にぴったりの一品です。

麒麟山・角神温泉・朝ごはん「みがき鰊の麹漬、旬の三五八漬」が召し上がれる宿