妙高高原温泉郷 朝ごはん この時期この場所でしか味わえない、春のお楽しみ 妙高姫竹のおっちょ

妙高姫竹のおっちょ

高原リゾート地としてのシーズンのはじまりです

赤倉温泉、新赤倉温泉、池の平温泉、妙高温泉、杉野沢温泉、燕温泉、関温泉という7つの温泉地からなる妙高高原温泉郷のある妙高市は、国内でも有数の豪雪地帯。冬はウィンタースポーツを楽しむお客様で賑わい、一年で最も忙しい季節といえます。そんな妙高市の地域の雪解けは遅く、例年5月初旬頃から。市街地を見守るようにそびえ立つ火打山や妙高山の登山ルートには、7月半ばまで残雪を見ることができます。妙高山麓一帯が上信越高原国立公園に属し、四季折々の変化に富んだ雄大な自然の景観が楽しめることから、春から秋にかけては景観や山野草の見学から、登山、トレッキング、観光と、幅広い世代のファンが足を運ぶ高原のリゾート地として、多くのお客様を迎えます。

雪の下で成長し顔を出す、春山菜のお姫様

妙高高原温泉郷の春の朝ごはんは、冬の「かんずりのおっちょ」に続くおっちょシリーズ第二弾、「妙高姫竹のおっちょ」。「おっちょ」とは、この地域で「お味噌汁」を意味する方言。では、「姫竹」とはどんなタケノコなのでしょう?
別名「根曲り竹」とも言われる「姫竹」は、地元ではポピュラーな春の食材のひとつ。一説によると、重い雪の下で根元から曲がったまま成長することから、このように呼ばれるようになったと言われています。雪が解け、山に入ることができるようになってから採るため、春山菜のラストを飾る逸品ともいうべき存在で、20cmくらに成長したものを収穫(これ以上成長すると美味しくいただけないのだとか)。アクやえぐみが少なく、シャキシャキした歯ざわりと香りが良いのが特徴です。こんな隠れた春のお楽しみが地元では古くからお馴染みの食材なんて、なんだか羨ましいですね。

姫竹のおっちょが告げる、本格的な春の始まり

実は、朝ごはんプロジェクトの春のスタートは3月15日から。しかしこの時期、妙高はまだ冬待っ只中。主役の姫竹も、5月まで収穫できません。そこで、姫竹が登場するまでは冬メニューの「かんずりのおっちょ」を提供。「姫竹のおっちょ」はおよそ5月下旬頃からの登場となります。スタート時期は、宿ごとに異なりますので、直接宿へお問合せください。どこの宿にも代々伝わる味があるという「姫竹のおっちょ」は、食材もバラエティーに富んでいます。じゃがいも、たまねぎ、豆腐、豚肉、溶き卵などは定番の食材。サバ缶や鮭缶を入れる宿もあります。実はサバ缶は、地元ではポピュラーな材料のひとつ。なんでも雪深いこの地において、長い冬の間に動物性タンパク質をうまく摂取する工夫のひとつだったという説があるそうです。雪国の生活の知恵が垣間見れる郷土のお味噌汁、おっちょ。ここでしか味わえない春の味に会いに来てみませんか?

妙高高原温泉郷・朝ごはん「妙高姫竹のおっちょ」が召し上がれる宿