にいがた朝ごはん

豊富な地物の食材ともてなしに感じる新しい寺泊の魅力 地場産野菜と春魚のつみれ入り具だくさん味噌汁

意外と知られていない山の幸にもスポットライトを

食は地元でほぼ調達可能という寺泊の豊穣な土地柄

長岡市の寺泊地域と言えば、「サカナのアメ横(魚の市場通り)」目当てに大勢の観光客が訪れる、いわば「サカナのまち」。しかし、聞けば聞くほど「サカナだけじゃ無く、農産物も豊富なまち」であることがわかってきます。「寺泊地域には農産物の産直市場が三軒もあり、しかも多くのお客さんが開店時間を待ちわびることもしばしばという程の盛況ぶりです。そんな知られざる寺泊の幸を皆さんが期待される春のサカナとともにご紹介できればと考えました」とは、プロジェクトリーダーである女将の右近さん。とかくサカナだけがクローズアップされがちな寺泊ですが、春の陽射しを浴びてスクスクと育った山菜や野菜もメニューのなかに取り込んでいきたいと意欲満々です。

厳しい目利きがメニューづくりの礎に

独りよがりにならないよう、全スタッフ(とお客様)が一緒になって

訪れるお客様に真心をこめて丁寧にもてなすことが信条の女将は、こと料理に関しては厳しい目を持ちます。なんでも、魚屋さんが持ってきた魚も女将のお眼鏡にかなう鮮度がなければ突っ返してしまうほどなのだとか。「サカナの寺泊、そして誰もが胸躍らせる季節の春において、皆さんの期待を裏切るわけにはいきませんからね(笑)。今回のメニューづくりも、「性別や世代で好みも変わるのでは?」等々、調理場をはじめ、他のスタッフにも声をかけて、試食を重ねながら絞り込んでいきました。驚いたことに、時にはおなじみのお客様にも試食をお願いし意見を求めたのだとか。結果、今回のメニューに辿り着きました。新鮮な春魚のつみれに、出汁を吸い込んで旨味を増した寺泊野菜が嬉しい具だくさんの味噌汁です」。ニコニコしながらも、美味しさには妥協をしなかった厳しい女将の瞳の奥には、メニューづくりに関わったスタッフとお客様の笑顔も感じられます。

春の日替わり「寺泊の旬」の朝ごはん

さりげない気遣いが嬉しくて、つい連泊も

食材を最高の状態で楽しんでいただくために、あえてつみれとなる魚や野菜の限定はしません。「その日によって揚がる旬の魚や収穫される野菜は異なります。だから日替わりで食材が変わることは分考えられますね」とは、宿泊者としては嬉しくも悩ましい問題です。なにせ、「もう一泊」すれば、昨日とは異なる美味しい寺泊の旬に逢える可能性があるのですから。そしてもう一つさりげない心配りは、味噌汁につみれが入らない状態で火にかけられ、各自が思い思いのタイミングで調整しながら入れるようになっています。それは、鮮度の高い魚を使うからこその美味しい煮え具合の調節が出来ることと、「魚はちょっぴり苦手」な方にも無理せずゆっくり、少しずついただけるようにとの配慮なのです。

新しい魅力に触れる春の寺泊

豊富な地物の食材ともてなしに感じる新しい寺泊の魅力 地場産野菜と春魚のつみれ入り具だくさん味噌汁

一日のスタートはおいしい朝ごはんから

ご飯は、宿の地元である寺泊・年友地区の逸品、コシヒカリです。三十数年前より有機肥料を用いながらの肥沃な土壌づくりをすすめ、今では「いちまる会」という研究会を立ち上げ更なる美味しいお米作りに尽力されている方々が手塩にかけたもので、こちらも地元の大きな宝。「このご飯は竈で炊いているのですか?」という質問も良く聞かれるほど、一粒一粒輝いて、もっちりと甘みのあるものだと言います。寺泊の幸「全部入り」な朝ごはん、女将をはじめとしたスタッフの優しい心遣い。春の賑わいに沸く魚の市場通りからちょっと離れた、一軒宿を訪れてみてはいかがでしょうか。きっと新しい寺泊の魅力を発見できることでしょう。

寺泊温泉朝ごはん 対象旅館