にいがた朝ごはん

スキー伝来100周年の湯沢が贈る、歴史溢れるおもてなし スキー汁

スキー伝来100周年に沸く湯沢が元気

伝統のメニューを眠りから覚ませ!

朝ごはんプロジェクトをきっかけに、地元の食材の掘り起こしや供給方法を旅館関係者だけでなく、生産者をはじめとした様々な業種の方々と検討し、お客様に喜んでいただくだけでなく、地域活性化にもつなげていこうと頑張る湯沢のスタッフのみなさん。今回は、湯沢にスキーが伝来して100 周年という記念すべき年であることも踏まえ、歴史を紐解きメニューの検討を開始しました。「灯台もと暗し。私たちが幼い頃から親しんできた『スキー汁』が、100 年の歴史を持ち、現在では知らない人は誰もいない知名度を誇る『豚汁』の原型ともいわれるものだったのです。それを改めて見直し、みなさんに知っていただける機会になればと思っています」と、真剣な眼差しで語るスタッフの高橋さん。いつもより多めに"熱意"が入ってます!

歴史が物語る誕生の必然性

今も地元で伝わる欠かせない一品

スキー伝来直後に生まれた『スキー汁』。その歴史を紐解いてみましょう。1911 年、オーストリア=ハンガリー帝国陸軍レルヒ少佐が日本陸軍にスキー技術を伝え、スキー演習が盛んに行なわれた頃、寒中の冷えた体を温め体力をつけるため、鹿児島出身の将兵が故郷のさつま汁を原型につくったところ好評を呼び定着。その後、師団長長岡外史によって『スキー汁』と名付けられました。その後、1912 年に上越・金谷山のスキー客にふるまわれたのをきっかけに普及。昭和30 年代までは冬になると当地の旅館や食堂でメニューに加わり、家庭の食卓にもあがるようになりました。しかし、近年では食生活の多様化等の理由により『スキー汁』の知名度は低下。現在では地元の人々が家庭でその名を呼ぶくらいになっているのだと言います。

似て非なるもの「豚汁」と「スキー汁」

食材全てに意味がある奥深さに脱帽

「私たち越後湯沢温泉では、今回『スキー汁』を復活させ、冬の朝ごはんの定番として提供していくことになりました」。そのレシピはもちろん、食材のカタチまで『スキー汁』に相応しいこだわりが見受けられます。大根や人参はスキー板に似せて短冊切り。豆腐は雪、ごぼうや長ネギは薄く斜め切りにしてかんじき、つきこんにゃくのねじれはスキーのシュプールをイメージしています。また、豚汁とは異なりサツマイモを使うのは、さつま汁に似せて考案したいきさつからのもの・・・という感じです。ちなみに、体を温め栄養価の高い肉は豚肉を使いますが、当時は演習中の環境から、兎肉が使われていたようです。「日頃親しんでいる豚汁とはひと味ちがい、また歴史的背景に想いを馳せることの出来る『スキー汁』。湯沢の冬ならではのメニューだと思いませんか?」。
確かに、おっしゃるとおりです!

これからの湯沢の冬グルメに立候補

スキー伝来100周年の湯沢が贈る、歴史溢れるおもてなし スキー汁

声を大にして「スキー汁」を広めていきます!

スキー伝来100周年の越後湯沢は、この冬スポーツやレジャーのイベントも盛り沢山に用意されています。もちろん、スキーと同じく発祥100 周年を迎える『スキー汁』をもてなす各旅館の朝ごはんプロジェクトも盛り上がることでしょう。「この冬だけでなく、『スキー汁』の再認識と告知を継続して行ない、越後湯沢の冬のおもてなしとして欠かせないものになっていけるように頑張ります。栄養価が高く、温まる朝ごはんを召し上がって、白銀の世界に飛び出してほしいです」。再び脚光を浴びた『スキー汁』。新たな歴史を育むため、高橋さんたちプロジェクトスタッフと、越後湯沢地域の関係者は奔走しはじめました。