にいがた朝ごはん

おふくろの味を思い出す津南の郷土料理 煮なます

豪雪地帯だからこその自然がもたらす恵み

厳しい自然環境のなかで育まれる高原野菜

全国有数の豪雪地帯として知られる津南。土地勘のない人からみれば、どんな秘境なのだろうと思われるかもしれません。しかし、知れば知るほど津南の持つ魅力に惹かれていきます。きれいな空気と清冽で豊富な水量がもたらす自然の恵み、津南高原野菜はまさに大きな魅力の一つ。山菜はもちろんのこと、アスパラガス、スイートコーン、トマト、野沢菜、キノコ類。そして近年では「豪雪」の下で春を迎える雪下にんじんなど、いずれも食材が持つ本来の濃い味わいが評価されています。「汚れのない場所で育まれた食材をいただくことで、自然から大きなエネルギーをもらった気分になります」と語る山岸さん。ということは、山岸さんは毎日大きなエネルギーを取り入れているのですね。これは羨ましい!

冬の津南の郷土料理といえばコレ

食べれば「おふくろの味」を思い出す「煮なます」

なますと言えば「生なます」が一般的ですよね。ですがここ津南には、津南の人間なら誰でもが子供の頃から食してきた「煮なます」という郷土料理が定番です。津南では大正月には「生なます」を、小正月には「煮なます」を食べるのだそうです。と言っても「煮なます」は毎日のように食卓に上るいわば家庭料理。上品に食べるようなものではなく、ごはんのお供として山盛りをお腹一杯食べるのだそうです。おばあちゃんからお母さんへ、そしてお母さんから娘さんへと伝わる本当の「おふくろの味」それが「煮なます」なんです。今回の朝ごはんメニューはこの郷土料理をお客様に食べていただくことにしました。

栄養面でも優れたヘルシー料理

さすが豪雪地帯。野菜は雪の中で保存します

では「煮なます」とはどういうもの? 津南産の打豆や大根、人参の他、その家庭でそれぞれいろいろな野菜を入れてつくる「冬の保存食」なのです。低カロリー高たんぱくな「打豆」と、雪の中で保存することにより糖質が高くなりあまくみずみずしい「大根」をメインに地元の人参や椎茸、油揚げ等を酢と砂糖で煮ます。酢を使っているのでヘルシーで日持ちもします。郷土料理といえどお客様に美味しさを伝えるためのこだわりもちゃんとあります。今回の「煮なます」は野菜の食感を残す為に、大根や人参は短冊切りにし、野菜の湯通しは短時間で行いシャキシャキ感を出しています。打豆は青豆と大豆のダブル使い! 地元の業者さんが栄養を逃さず加工した打豆を供給してもらっています。お酢でサッパリとしていながらも打豆や油揚げから出る旨味がなんともごはんに合うのです!

冬の津南は楽しさ満載

おふくろの味を思い出す津南の郷土料理 煮なます

心と身体が癒される津南で最高の朝ごはんを降り積もる雪も観光資源?

豪雪地帯「津南」と言えばやっぱり冬のイベントが盛りだくさん。スキー場で毎日のように行われているイベントはもちろんのこと、最近ではスノーシュー(西洋式のかんじき)を履いての白銀自然体験も人気。運がよければカモシカに出会えるかも? あと驚きなのが、最近では雪の少ない関東、関西から豪雪を見に来るお客さんが増えているとの事。地元の人間からするとちょっと厄介な豪雪も今では観光に一役買っているんですね。「確かに雪が降った次の日の青空は空気が澄み渡っていて、全身が研ぎ澄まされるような気がします。我々が当たり前すぎて気づかない事をお客様が教えてくれる。ありがたいことです」とニッコリと話してくれた風巻さん。寒さの中にも多くのイベントが用意される津南で、気合を入れてお客様のお越しをお待ちしています。