にいがた朝ごはん

戦国時代から伝わる郷土食 日本人の精神を呼び起こす味わいにふれる 南魚沼きりざい

まちおこしの軸としてのきりざい

継続が決まって天国の武将も「ホッ」?

かの戦国武将たちも味わったとも言われる「南魚沼きりざい」でのエントリーで、前回の朝ごはんプロジェクトで華々しくデビューした六日町温泉。そもそも、南魚沼市をあげてその一品を活用したまちおこしを推進していたこともあり、知名度はジワジワと上昇中。お客様から「きりざいを食べることは出来ますか?」という嬉しい問い合わせをいただくこともチラホラ。そんななか、宇津木さんは夏のメニューについて「新しいものを検討しようかと」と行政に相談へ。すると「このきりざいを軸に、もっと南魚沼を活性化したいので、しばらくご協力を!!」との大合唱。これには宇津木さんも根負けで、この夏の朝ごはんの一品も「南魚沼きりざい」で決定。行政の方のお気持ち、よ~くわかります(笑)。

南魚沼のおふくろの味、きりざいとは

生活の知恵がつまった身近な一品

きりざいが生まれたのは、はるか昔。戦国時代には武士が兵糧として持ち歩いたという記録も残っているとか。もともと丹誠込めて育てた食材の余りや端の部分を「もったいない」の精神で刻み混ぜ、ごはんの上にのせて食していたのがはじまりだと言います。また、効率よく旬の栄養を摂取できることから健康食として、厳しい自然環境で生活していた先人には切っても切れない一品だったことでしょう。月日は流れ、生活が豊かになった現代においても当時の精神は受け継がれつつ、各家庭で美味しく頂くためのアレンジが施され、今に至ります。「きりざいという名前は知らずとも、地元の人なら当たり前のように昔から食べていた郷土食。昔は我慢の産物だっかかもしれませんが、今では美味しい立派なグルメメニューなんです」と、スタッフの宇津木は語ります。

ご当地グルメ、「南魚沼きりざい」の定義

宿だけでなく、地元飲食店も一緒にきりざいを盛り上げます

「南魚沼きりざい」の定義としては、基本食材に野沢菜、ゴマ、鮭、たくあん、そして納豆の五種を使用すること。「もとは各家庭において育まれたレシピなので食材は多岐に渡るのですが、それでは対外的に『南魚沼きりざい』の味がぼやけてしまう。でも、提供するところによって異なる味わいも捨てがたいということで、食材のみの定義としました。これをいかに旨い一品として完成させるかは各々の腕の見せどころになるでしょうね。うちの宿も頑張らないと」。宇津木さんはやる気満々。それもそのはず、ご当地グルメとして全国に発信しているのは朝ごはんプロジェクトに参加する旅館だけでなく、地元の飲食店もあるからです。

もっともっと知って食べてもらいたい

戦国時代から伝わる郷土食 日本人の精神を呼び起こす味わいにふれる 南魚沼きりざい

激しさを増す「きりざいの旨さ」をめぐる争い(?)を楽しもう

日頃から南魚沼きりざいを地元観光の重要なコンテンツにしようと一生懸命な行政も、新たに一肌脱いでくれました。南魚沼きりざいを通して地元を活性化しようとする加盟店を網羅した「南魚沼きりざいマップ」を作成してくれたのです。「掲載された宿やお店、そして行政が一体となって『南魚沼きりざい』で地元を活性化しようとする勢いに弾みがつきました」と、宇津木さんも手放しで大喜びです。かの戦国武将も食べていたであろう郷土食をもっと知っていただき、いかに美味しく召し上がっていただくか。六日町温泉の周辺では、静かながらも"アツい"、「南魚沼きりざい」のおもてなし合戦が繰り広げられそうです。

六日町温泉朝ごはん 対象旅館