にいがた朝ごはん

女将の粋なセンスがひかる、健康志向の薄口お漬け物 香り豊かに「山里づくし」

長岡の奥座敷として心安らぐおもてなしを

いつも和気あいあいと会議は進むよ「よももの会」

和やかに時には楽しそうな笑い声まで聞こえてくる開発会議をしているのは、蓬平温泉女将の会、通称「よももの会」のメンバー。
「よもも」とは? 地名の「よもぎひら」と、「花の郷蓬平」を目指し、近年梅の木等の植樹活動を行っていることから「もも」の二つの言葉を合わせた造語だそうです。「私達みたいに可愛い名前でしょ」と女将は笑いながら教えてくれました。
そんな明るく楽しい女将達の今回のコンセプトは、新メニュー開発ではなく「すでに地元で親しまれているメニューで、お客様におもてなしをしたい」。そこでたくさん集められた地元で愛されている料理や食品の数々。
これらをとにかく試食するところから今回はスタートしたのです。

女将たちが女性の視点でいいものを見極める

女将たちが全員一致で選んだ一品

「地元らしく、なおかつ美味しくてごはんにあう商品」をみんなで集め、その中から8商品に絞込み試食会を行いました。その結果、中でも食感がよく地元らしい食材を使用している「山里づくし」が今回の「選りすぐりの逸品」に決定しました。材料にからいも、まいたけ、かぐら南蛮を使用し、からいものシャキシャキとした歯ごたえと舞茸ならではの風味が口の中で広がります。味は塩分控えめで薄味ですが、山古志産のかぐら南蛮のピリッとした辛さが味の決め手で、このピリッがクセになります。

最近話題の女性の味方「キクイモ(菊芋)」

「からいも」と言えば一般的にはサツマイモを指すようですが、この地方では「菊芋」のことを「からいも」と呼びます。
食物繊維が豊富で生活習慣病や便秘などに効果があるということでこの菊芋、近年大注目されていますよね。
最近の研究では、菊芋の成分が体内の余分な糖分、脂肪、塩分を低下し、女性も気になる中性脂肪、コレステロール、悪玉コレステロールの消耗、さらには血糖値まで下げてくれるという、知れば知るほど「これは食べなければ!!」と思わずにはいられない食材です。この菊芋を使った山里づくし「これなら絶対勝負できる!」女将達は確信したそうです。

地元産の野菜へのこだわり

長岡・山古志の伝統野菜「かぐらなんばん」

今回決定した「山里づくし」の味の決め手と言ってもいいピリッと辛い「かぐら南蛮」。
長岡・山古志の伝統野菜であり、ゴツゴツとした外形が歌舞伎の神楽の面を連想させることから「神楽(かぐら)なんばん」と呼ばれるようになったと言われています。見た目はピーマンに似ていますが、ピーマンのように一年中食べられるものではなく、この季節にしか味わえない季節野菜の一つです。このかぐら南蛮は、山古志の復興への希望と郷土への愛が詰まったシンボル的野菜でもあります。
だからこそ「地元らしさ」にこだわった今回のコンセプトにピッタリ!女将達がこの商品を選んだのも納得です。

みんなの意識も変わってきています

女将の粋なセンスがひかる、健康志向の薄口お漬け物 香り豊かに「山里づくし」

地場野菜を見直して、もっと活かしていこう!

「山里づくし」はごはんのお供はもちろんのこと、おかずにも、酒のつまみにも合う山古志の山里の味覚です。
小パックになっていて使いやすくお土産としても人気です。このような「郷土の商品をもっと増やしていこう!」と地元の期待も大きく、地場産業のネットワークも徐々に太く強くなってきています。最近では旅館や農家が参加しての「地場野菜の活用法」などの勉強会も開かれるようになりました。「やっぱり地場産業が強くなることが「山古志の産業の発展」につながっていきますからね」いつもは和やかな女将も強いまなざしで語ってくれました。

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