にいがた朝ごはん

温泉街の無農薬農園で採れた野菜をふんだんに 一本ゼンマイの煮しめ

奇をてらわず、歴史に育まれた伝統食を

この温泉街ならではの伝統的なメニュー。

魚沼のゼンマイ

2年程前から独自の『朝ごはんプロジェクト』をスタートさせ、地元魚沼コシヒカリのおいしさを活かすおもいおもいのメニューでお客様をもてなしていた大湯温泉。今回の共通メニューづくりでは、スタッフが宿を廻り、各々の朝ごはんを知るところから始まりました。「廻ったことで多くのメニューを学びましたが、最終的には歴史あるこの温泉街ならではの伝統的なメニューでいこうと。お越しいただいた思い出もより深く刻み込まれると思いまして」。スタッフが朝ごはんのメニューに開湯1300年を誇る大湯温泉の歴史を感じてもらうべく、数有る伝統的なおかずの中から選んだのは、その姿も珍しい「一本ゼンマイの煮しめ」でした。

『魚沼ゼンマイ』と名乗って良い程の、自慢のゼンマイ

一連の流れ

鮮度の高さが自慢の人気ナンバー1『イカ刺し』

雪深く厳しい季節が終わりを告げるとともに、一斉に育つ大湯温泉地域のゼンマイは、山深いところに立ち入れば、大きいものだと長さで40センチを超え、太さで大人の小指程度にもなるものも。しかし、収穫すればすぐに食べられるものではありません。ここからは人の手と温かい心によって、茎の中でかたく閉ざされているおいしさをほぐし引き出してあげることが必要になってくるのです。「茹で上げた後に天日で干し、太いものだと揉み上げる作業を2~3日続けてようやく完成ですが、干し加減はおひさまと相談しながら。そして揉む時には力を入れすぎてしまうと折れてしまいますから、『優しく優しく』繊維をほぐしてあげることが大切です」とは、旅館の女将である桜井さん。自然の恵みと手間をいとわない人の真心が創り上げる食材、それが大湯温泉のゼンマイなのだそうです。

伝統的な味わいは新しい取り組みの野菜とともに

会議中

手間ひまかけてつくられたゼンマイを煮しめに

手間ひまかけてつくられたゼンマイは半日程度水で戻し、各家庭や宿ならではの味付け(桜井さんのところでは、ゴマ油で炒め、出汁、砂糖、醤油で味付けをされるそうです)をされ、貴重な保存食として昔から親しまれてきました。今回の煮しめも、各宿ならではの味わいが施されていることでしょう。すでに一本ゼンマイの煮しめをもてなしている宿では、しっかりとした食感、味わい、そして珍しい姿(一本もの)に、驚きの声を上げる方もいらっしゃるそうです。ちなみに、ゼンマイと一緒に煮込まれる野菜は、日本一の朝ごはんをつくり出そうと取り組んでいる『温泉街の中の農園』のものも。「安心して食べていただける、無農薬で新鮮なものを提供していきたいので、少しずつですが、規模を大きくしていきますよ」とスタッフは熱く語ってくれました。

有給の歴史に思いを馳せる、伝統の朝ごはんをどうぞ

温泉街の無農薬農園で採れた野菜をふんだんに "一本ゼンマイの煮しめ"

一本ゼンマイはハレの日には欠かせないぐらい縁起の良い食材

大湯温泉の地域では、一本ゼンマイはハレの日には欠かせない縁起の良い食材の一つだとか。「歴史のある温泉街で、自然と人が育んだ縁起の良い伝統食を日本一の魚沼産コシヒカリでいただく。ちょっと贅沢な朝ごはんだと思いませんか?」。1300年の歴史が産んだ、素朴ながら贅沢な朝ごはんに舌鼓。背筋が伸び、きっと充実した一日がはじまること請け合いです。

自慢の海の幸で皆様のお越しをお待ちしております