にいがた朝ごはん

上品な味わいが「海飛ぶサカナ」の真骨頂 トビウオのすり身汁

期待を裏切らない佐渡の美味しさを食べていただきたい!

お客様が佐渡に望むもの。ズバリ豊富な海の幸!

夏の海を中心としたレジャーの賑わいも一段落し、落ち着きの季節を迎える佐渡。そんな折、訪れた暁には、佐渡ならではの豊かな自然に神秘的な文化、そして美味しい佐渡銘産とじっくり出逢いたいもの。
さて、今回の朝ごはんのメニューは? いつものメンバーである旅館組合青年部員に美佐渡会(女将会)も参加して力の入った検討会となりました。お客様が望んでいるのはやっぱり「佐渡の海産物」。
そこでメンバーから「トビウオはどうだろう!」との声があがりました。たしかにトビウオは佐渡では定番の食材ですが、島外への流通は少なくなかなか珍しい魚でもあります。幸い今年は質もよく美味しいトビウオがたくさん揚がっているのだとか。近年では、高級ダシ(アゴダシ)としても知名度が上がっているだけに「お客様の目にも新鮮に映るに違いない」。今回は佐渡近海特産のトビウオを素材とすることが決定しました。

旅館の為ではなく佐渡のためのプロジェクト

トビウオはいろいろな料理に活用できる銘食材!

トビウオと言えば何を思い浮かべますか? そう、海を優雅に飛んでいるあの姿であって、あまり料理としてのイメージはありませんよね。ですがこのトビウオ。隠れた銘食材なんですよ。トビウオは高たんばく・低カロリーというヘルシーさに加えて抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に良い魚だと言えるんです。しかも味も淡白なのでいろいろな料理に活用出来、主に刺身や天ぷら、フライなどが定番です。

食材は決まりました。では「どんな調理法でお客様に提供しましょうか?」。ここでもさまざまな話し合いが行われました。みんなが考えあぐねているなか、まとめ役の篠原さんが口火を切ります。「みんな宿のことばかり考えずに佐渡の産業全体のことを考えてみたら?地元に良い加工業者さんがたくさんあるんだし…」と。そこで道が開けたのです。
「すり身!トビウオのすり身がいいんじゃないか?」「そうね、それを味噌汁にしましょうか」次から次へと意見がまとまっていきました。さあ、佐渡の朝ごはんメニューが決定です。今回は「トビウオのすり身汁」です! 地元加工業者さんと手を組んで「すり身」を提供してもらい、それを各宿で味噌汁に仕立てます。トビウオの「すり身」は淡白で上品なのに深い味わいがあり、それでいて魚特有の臭みも少ないので食べやすく、世代を問わず受け入れられる食材です。それを用いて各宿がこだわり味噌汁をつくりあげるのです。

いま注目の佐渡産コシヒカリ

世界農業遺産に認定された地で育まれた自慢の旨さ!!

ここで朝ごはんに欠かせない「ご飯」についても語らなければなりませんよね。もちろん宿で提供されるのは、新潟コシヒカリの三大ブランドである「佐渡産コシヒカリ」。ちなみに佐渡は昨年、日本では初となる世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。
朱鷺の住む島として、朱鷺と人が共生するための生物多様性保全・・・つまり朱鷺にも人にも優しい環境づくりと、その中での持続的な農業生産活動が評価されたのです。全国の食の安全・安心を求める人たちから多くの問い合わせをいただいたり、贈答などで県外の方に贈っても喜ばれている自慢のお米。味は言うまでもありません。口に入れた瞬間に広がる甘味と香り、そしてしっとり、モチッとした食感はさすがコシヒカリ! それも佐渡産の!

朱鷺が飛ぶ島、佐渡の魅力に触れてほしい

上品な味わいが「海飛ぶサカナ」の真骨頂 トビウオのすり身汁

一日の始まり、旅の締めくくりは美味しい朝ごはんで

放鳥、野生復帰、ヒナの誕生等の「朱鷺ネタ」で、ここ数年全国への露出が増え、お客様も増えている佐渡ですが、最近ジワジワと人気上昇中なのは「天然杉」目当てのトレッキング。
もちろん地元の伝統と文化を辿る佐渡金山観光やたらい舟など、佐渡は見所たくさんの島です。あと、篠原さんがこっそりと教えてくれたとっておき情報ですが「実は、佐渡の最北端では、夕日と朝日の両方を見ることができる」のだそうですよ。これは新潟県民にもあまり知られていません。なんだかすごくロマンチックですよね。最後に篠原さんが今後の抱負を語ってくださいました。「いろいろな旅番組を見ていても、夕食の豪華料理は紹介されますが『朝ごはん』はなかなか紹介されません。前日に観光も終わり、旅の締めくくりとしての『朝ごはん』は、旅の中でも本当はインパクトが強いはずです。もっと朝ごはんをきちんと考え、良い朝ごはんを提供するのも宿の使命だと思います。次回、冬の朝ごはんも是非ご期待ください」。